キリン×京都市

プロフィール

会社名 竹中木版 竹笹堂

名前 森 愛鐘

生年 1987年

出身地 滋賀県湖南市

経験年数 摺師7年

プロフィール

会社名 竹中木版 竹笹堂

名前 野嶋 一生

生年 1988年

出身地 京都府京都市

経験年数 彫師5年

木版印刷とは

凸版に分類され、木の板を版とする世界的に古い印刷法です。着色される部分を残して周囲を彫った版木に絵具を乗せ、絵具の粒子を紙の繊維間に押し込むように摺って印刷します。 銅版や石版に比べて扱い易いですが、制作には高い技術力を要し、匠の技によって完成します。浮世絵に代表される大胆で自由度の高い表現が最大の魅力です。

01

想い

レトロなポスターが素敵だなと思っていたので、それを自分の手で復刻できるのはとても楽しみです。どこまで出来るかを挑戦したいという気持ちが大きいです。キリンビールさんはとても歴史のある会社なので、一番絞りを飲んでいるお客さんがキリンビールの歴史に思いを馳せられるものにできたら良いですね。

02

コンセプト

今回は原画のデザインを忠実に再現するというより、木版用に新たにリメイクしてポスターを制作しました。原画では文字の帯部分が赤色ですが、イベントに合わせて一番搾りのゴールドに色を変更し、またそれに合わせて周囲の色も調整しています。新たにリメイクしつつも、原画の女性の愛らしい表情や全体のレトロな雰囲気を最大限に生かすよう心掛けました。

03

作り終えての感想

普段の仕事では、基本的にはA3サイズほどの大きさの作品を扱いますが、今回は新聞紙を広げたほどもある大きなサイズの作品で、さらに少しのズレも目立ってしまうような繊細なデザインでしたので、今回のポスター制作は私たちにとっても大きな挑戦でした。やはり作業は大変でいつも以上に神経を使いましたが、最終的に良い作品に仕上がりとても嬉しく思います。

作成手順

会社概要

木版画工房「老舗手摺匠 竹中木版」が展開する木版印刷プロモーション会社が「竹笹堂」です。

人や文化が混ざり合い、時代の中心地として長い歴史を重ねてきた京都では、木版印刷は 1200 年に渡り磨かれ続け、日本の芸術文化から生まれた数々の素晴らしい作品から、「京版画」という印刷を通して人々に喜びや幸せを伝える技術へと発展しました。この京都で明治年間に創業した竹中木版は、代々当主摺師によって木版印刷技術を研鑽し、現在 6 代目まで技は継承されています。
竹笹堂は、竹中木版で培われた匠の技術を用いて、現代で木版画の新たな可能性を探りながら様々な作品・印刷物を誕生させています。竹笹堂で制作される木版インテリア・木版ステーショナリー類にみられる、特有の色合いやデザインは木版モダンアートとしてご好評いただいております。また竹笹堂の木版画デザインは手摺りの枠を超えて、パッケージや壁紙など多種多様な製品を作り出す企画も行っております。そして、木版印刷を伝えるデモンストレーションやワークショップなどを通して、日本だけでなく世界中でファンを広げ、木版印刷を産業として芸術として人々の生活に浸透するよう、木版業界全体の拡大を目指し活動してまいります。

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